よい対立と悪い対立の違いとは?最近読んだ本『High Conflict』

齋藤 公一 / 2025年1月28日

UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
N's Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社 フロントエンドエンジニアの齋藤 (@31mskz10) です。

「対立」と聞くとどんな状態を想像しますか?
嫌なイメージや、大きな不安やストレスの原因と考える人も多いのではないでしょうか。

しかし、対立は必ずしも悪いものではありません。
今回は、最近読んで面白かった『High Conflict よい対立 悪い対立 世界を二極化させないために』を紹介します。

対立は必ずしも悪いものではない

この本では、「対立そのものが悪いわけではない」と紹介されています。
よい対立は異なる意見や価値観をぶつけ合い、議論を通してより良い成果を生み出します。

しかし、反対の悪い対立は相手をとにかく邪魔して引きずり下ろそうとし、いつの間にか本来の目的を忘れてとにかく相手を打ち負かすことだけを考えてしまい、結果お互いが損をしてしまいます。

これが職場の場合だと、悪い対立はチームワークを阻害し、生産性を低下させ、最終的には組織全体のパフォーマンスにまで悪影響を及ぼす可能性があります。

では「よい対立」と「悪い対立」の違いは何なのでしょうか?

よい対立

よい対立はお互いを尊重し、オープンなコミュニケーションを通じて、建設的な議論を行い、最終的にはより良い結果を生み出すことを目指します。

  • 目標:問題解決、創造的なアイデアの創出、共通の目標達成
  • 特徴:尊重、オープンなコミュニケーション、建設的な批判、妥協

悪い対立

一方、悪い対立は、相手を攻撃したり、感情的な反応に訴えたりすることで関係を悪化させ、何も解決できないばかりか、さらなる対立を生み出してしまう可能性があります。

  • 目標:敵対、支配、相手を貶める
  • 特徴:非難、攻撃、感情的な反応、不誠実

悪い対立には魅力がある

本書の面白いところは「悪い対立は良くないよ。よい対立を目指そう!」という主張から始まらない点です。
「悪い対立には魅力がある」とも語っています。

それこそ、SNSでの罵り合いはインプレッション数が高い傾向にありますし、ドラマや映画も悪い対立の方が数字が取れます。

ドラマ『半沢直樹』はまさに悪い対立でしょう。
「相手に復讐してやる」「悪事を暴いて目にもの見せてやる」「やられたらやり返す!」という風に、目的が問題解決などのポジティブな方向ではなく、敵対して相手を貶めることになっています。

しかし、視聴者はそれを面白いと感じ、やり返したときに快感を覚えるのです。

このように悪い対立には魅力があり、世の中には悪い対立がはびこっています。
だからこそ、意識しないで対立すると、人は自然と悪い対立をしてしまうので注意しなければいけません。

対立してしまう性格

さらに本書では、悪い対立の根源にある心理的な要因についても詳しく分析しています。
例えば、「High Conflict Personality(対立を煽るパーソナリティ)」を持つタイプが存在するようです。

自分自身の意見や価値観を絶対的に正しいと信じ、相手の意見を容認することができないため、どんな状況においても対立を挑発し、周りの人を巻き込み、状況を悪化させてしまう可能性があります。

このようなタイプの人はもちろん、相手との悪化する対立を回避し、建設的な対話へと導くためにはどうすればいいのでしょうか。

コミュニケーションにおける魔法の比率

1つの解決策として、コミュニケーションで重要な「魔法の比率」が紹介されています。

これは、ポジティブな会話とネガティブな会話の比率を「5:1」にすると、ネガティブな会話をしても人間関係に支障をきたしにくくなるというものです。

ポジティブな会話というのは相手の意見に同意したり、相手を誉めるなどの会話で、ネガティブな会話が相手の反対意見を言うことなどです。

以前から聞いたことはあったのですが、改めてこの本の解説を読み、魔法の比率の重要性を改めて感じさせられました。

仕事で目標達成をするためには、時にはネガティブな会話も必要になってきます。
意識的にポジティブな会話を増やすことでこの比率を維持することで、必要なネガティブな会話をしても関係が崩れないでいられます。

まとめ

本書では、建設的な対話をするための様々なテクニックや心持ちが紹介されています。

ただ、こうしたテクニックも重要ですが、まずは自分の意見とは異なる考え方を理解しようと努力することが大事だなと感じました。
それがないと、そもそも対立以前に話が始まりません。

仕事は1人で完結するものがほとんどなく、必ずと言っていいほど他者とのやり取りが必要になってきます。

悪い対立を避けるためにも、普段のちょっとした会話から意識していきたいものです。


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