ユーザーが間違った操作をしないためには、あえてややこしくした方が良い場合もある

齋藤 公一 / 2025年3月25日

UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
N's Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社 フロントエンドエンジニアの齋藤 (@31mskz10) です。

なんでもかんでも「少ないステップで使えた方が便利」「1クリックで何でもできた方が使いやすい」と思ってしまいがちですが、必ずしもそうとは限りません。

ユーザーに立ち止まって考えさせるために、あえてややこしくした方が良いケースもあるかもしれません。

今回は、「ユーザーが間違った操作をしないためにはどうすればいいのか?」について考えてみます。

ECサイトの事例

Amazonには「いますぐ購入」ボタンがあり、楽天市場にも「ご購入手続きへ」という、カートをスキップしてすぐ購入できるボタンがあります。

また、最近はAmazonのアカウントを使って購入できるECサイトが増えているため、新しいECサイトでも住所やカード情報を入力することなく、Amazonアカウントを使ってすぐに購入できてしまいます。

非常に便利な反面、「勢いで買ったけど別にそこまで必要じゃなかったな……」と思う機会も増えてきました。

「いますぐ購入」は手間が減って便利ですが、最低限の手間があった方があとで後悔することも少ないなと思い、最近はしばらく時間を置いて購入手続きをするようになりました。

GitHubのリポジトリ削除

何かを削除するときも、簡単に消せてしまっては困ります。
多くのウェブサービスでは、何かを削除するときに「本当に削除しますか?」とダイアログが表示されます。

GitHubというソースコードを管理するサービスでは、リポジトリ(プロジェクトのようなもの)を削除するときに、リポジトリ名を入力する欄が表示され、入力しないと削除できない仕組みになっています。

プロジェクトを消してしまうとソースコードもすべて消えてしまうため、間違えて別のプロジェクトを消してしまうことがないように、「ちゃんとこのプロジェクトを消しますよ」とユーザーに確認させています。

「本当に削除しますか?」ダイアログでは、勘違いによる削除を防げません。

わざわざ文字入力するのは面倒ですが、間違えて別のプロジェクトを消してしまう方が大変で面倒なことになってしまうため、この機能はユーザーのためにも重要です。

まとめ

「簡単にできる」ということは、裏を返すと「深く考えずにできてしまう」ということです。

ユーザーが流れで操作してしまい、あとで後悔するのは体験としてよくありません。
本当にユーザーのためになっているのかどうか、想像力を働かせることが大事だなと感じます。


UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
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