評価するためには「前提条件」が大切

齋藤 公一 / 2025年9月23日

UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
N's Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社 フロントエンドエンジニアの齋藤 (@31mskz10) です。

「このコードってどう思います?」
「このデザインってどう思います?」

このような確認依頼をするとき、前提条件の共有が大切だと感じます。
前提条件が変わってくると、意見が180度変わることもよくあるからです。

前提条件による差

たとえば、「スピード重視でとにかく早くリリースしたい」という前提と、「多少時間がかかってもいいから、メンテナンス性を重視したい」という前提では、同じコードを見ても評価の軸がまったく変わります。

前提が共有されていないままレビューをすると、「この部分こういうパターンもあるんじゃない?」とか「いや、ここまでのケースを網羅しなくていいのでは?」といった、すれ違ったフィードバックになりやすいです。

これでは、せっかく時間をかけてレビューしても、お互いにモヤモヤが残ってしまいます。

何をもって良いとするのか

“良い”とは何か?定義を考えることの大切さ』でも触れましたが、「良い」が曖昧だとまったく反対の成果物が出来上がってしまいます。

「良い文章かどうか評価してください!」と言われても、下記のように人によって評価は分かれます。

  • 詩的な表現、独特な言い回しや声に出して読んだときのリズムが心地よい文章を良い文章と評価する人
  • 短く簡潔な文章を良い文章と評価する人

だからこそ、確認依頼をするときには、下記3つの前提条件の共有が大切です。

  • 目的:「何のために作っているか」
  • 優先順位:「今、もっとも大事にしたい基準は何か」
  • 範囲:「どこまでを対象に見てほしいか」

また、いつまでに見て欲しいか期限も共有しておく必要があります。

何を見て欲しいのかハッキリする

「確認お願いします」で投げてしまいがちですが、それだと受け取った側は独自の視点で確認してしまい、すれ違ったフィードバックが発生してしまいます。

現状プロトタイプ段階なので動くものをとにかく早く出したいです。
コードの細かい部分よりも動作確認を優先したいです。
明らかなバグがないかを中心に見てもらえると助かります!

このように伝えるだけでも、依頼された側は「何を重視してフィードバックすればいいか」が分かるので余計なストレスを感じません。
レビューの内容も、前提が明確になるとグッと変わります。

参考:『「確認お願いします!」←「どこを見て何を確認すればいいの?」

前提をすり合わせることは、お互いへの思いやり

前提条件はすでにみんな知っていると思ってしまいがちです。
しかし、プロジェクトにはさまざまな人がいます。

  • 普段は別の業務をしていて、スポットで業務に関わっている人
  • プロジェクトの途中から参加した人
  • しばらく期間が空いて、久しぶりに対応する人

また、プロジェクトのフェーズやメンバーの状況によって、前提がどんどん変わっていく場合もあります。

そこで立ち止まって「そういえば、今って何を一番大事にしたいんだっけ?」と立ち返ることも大切です。

まとめ

レビューやフィードバックがうまくいかないとき、「そもそも前提がずれていた」ということがよくあります。

だからこそ、まずは立ち止まって前提条件を一緒に確認するところから始めましょう。


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