「AIがこう言っているから……」で済まさないためにできること

齋藤 公一 / 2025年11月25日

UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
N's Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社 フロントエンドエンジニアの齋藤 (@31mskz10) です。

X(旧:Twitter)にこんな投稿がありました。

まさにその通りだと感じます。
そして、AIの出力結果に振り回される人もいるのではないでしょうか。

文章をまとめてもらっていたら、いつの間にか自分の意見じゃなくてAIの出力結果そのままになっていた。
本当に書きたかったことってなんだっけ……?

AIが出力したコードをそのまま使って、エラーが出たらエラー文をそのまま渡して直してもらう。
「まだ直っていません!」と繰り返しコードとエラー文を往復させているだけ……

もはや半分AIの言いなりになっているケースがあります。
労力の委譲をするためにも、自分自身が意識的に普段から知識を吸収したり、出力結果から学習していく必要があります。

人間が主導権を握るためにできること

AIに労力を委譲しつつも、能力まで移譲してしまわないためには、AIとの関わり方において「自分が主導権を握る」という意識が必要です。

1. まずは自分で考える、仮説を立てる

AIに質問を投げる前に、まずは「自分ならどうするか」「おそらくこうなるだろう」という自分なりの答えや仮説を持つことが大切です。

最初に自分の軸を持つことで、AIの出力結果を評価する基準が生まれます。
出力が自分の考えと近ければ自信になりますし、全く違うアプローチが提示されれば「なぜ違うのか?」という学びのきっかけになります。

白紙の状態でAIに答えを求めると、その答えが唯一の正解であるかのように見えてしまいます。

2. AIを「壁打ち相手」として使う

AIに一方的に質問をして答えをもらうだけでなく、対話を重ねて壁打ち相手としてやり取りすることが大切です。

  • 「なぜ?」を繰り返す
    • 出力されたコードや文章に対して、「なぜこの方法を選んだの?」「他の選択肢は?」「そのメリット・デメリットは?」といった深掘りする質問を投げかけます
    • 結論だけでなく、思考プロセスを学べます
  • あえて批判的な視点をぶつける
    • 「その意見には〇〇というリスクはないか?」「このコードは特定の条件下でバグを生まないか?」と問いかけることで、出力の精度を高められます
    • 自分自身の批判的思考力(クリティカルシンキング)を鍛えることもできます

AIはどれだけ質問をしても、どれだけ同じことを聞き返しても、根気強く付き合ってくれます。

この特性を活かして、自分が納得できるまで対話を続けることが知識の深掘りと定着に繋がります。

3. 出力結果を分解し、自分の言葉で再構築する

AIからの出力はあくまで「素材」と考えることも必要かもしれません。
出力結果をそのまま横流しして使うのではなく、一度自分の中で咀嚼して再構築するプロセスが重要です。

出力結果を「分解」して「再構築」するプロセスは、一見遠回りに見えます。
しかし、それこそが「労力の委譲」と「能力の移譲」を分ける決定的な違いなように感じます。

最終的に責任を持つのは人間

「AIがこう言っているから」で思考を停止するのではなく、「AIはこう言っているが、自分はこう考える。だからこう活用しよう」という主体性を持つ。

そうしないと、単にAIに依頼する人になってしまいます。

AIの進化で今まで以上に新しいことを学んだり、できなかったことが短時間でできるようになりました。

しかし、最終的に責任を持つのは人間です。
能力を完全にAIに任せてしまうのではなく、あくまで労働力としてAIを頼りつつ、自分自身はさらに能力を高めていく必要があるのではないでしょうか。


UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
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