データベースの信頼性を支える「ACID特性」とは?

西山秀治 / 2025年11月7日

UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供するN’s Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社の西山です。

こんにちは! 開発やインフラに携わると、必ず耳にする「ACID特性」という言葉をご存知でしょうか。これは、データベースのトランザクション(一連の処理)が、いかに「信頼できるか」を保証するための4つの重要な原則を指します。

なんだか難しそうに聞こえますが、特に銀行の口座振替やECサイトの在庫管理など、「データが絶対に正確でなければ困る!」というシステムにおいて、これはデータベースの「信用」そのものとも言える超重要な概念です。

このACID、4つの英単語の頭文字をとったものです。一つずつ、簡単に見ていきましょう。

ACID特性の4つの要素

  • A: Atomicity(原子性・不可分性)
  • C: Consistency(一貫性・整合性)
  • I: Isolation(独立性・隔離性)
  • D: Durability(永続性・耐久性)

1. A – Atomicity (原子性)

これは「全部やるか、全部やらないか(All or Nothing)」という原則です。

トランザクションは、複数のステップで構成されることがよくあります。例えば、銀行振込です。

  1. Aさんの口座から1万円を引き出す
  2. Bさんの口座に1万円を振り込む

もし1.が成功したのに、2.が失敗したら(システムが途中でクラッシュしたら)、Aさんの1万円は宙に消えてしまいます。これは大問題です。
原子性が保証されていれば、1.と2.がセットで「成功」するか、もし途中で失敗したら「すべてを元通り(失敗)」に戻す(ロールバックする)ことが保証されます。

2. C – Consistency (一貫性)

これは「ルール違反はさせない」という原則です。

データベースには「残高はマイナスになってはいけない」「ユーザーIDは重複してはいけない」といった、あらかじめ決められた「ルール(制約)」があります。一貫性とは、トランザクションの前後で、これらのルールが常に守られている状態を保証することです。

どんなに複雑な処理(トランザクション)が実行されても、データベースがルール違反の「矛盾した状態」に陥るのを防ぎます。

3. I – Isolation (独立性)

これは「処理中は邪魔させない(割り込ませない)」という原則です。

データベースは、同時に複数のユーザーからアクセスされるのが当たり前です。もし「独立性」がなければ、処理がごちゃごちゃになってしまいます。

例えば、ECサイトで「在庫残り1個」の商品を、AさんとBさんが同時にカートに入れようとしたとします。独立性が保証されていれば、データベースは「Aさんの処理が終わるまでBさんを待たせる(またはエラーにする)」といった制御を行い、1つの商品が2人に売れてしまうような混乱を防ぎます。

4. D – Durability (永続性)

これは「一度『成功』した処理は、絶対に消えない」という原則です。

トランザクションが完了し、「コミット(確定)」されたら、その結果はデータベースに恒久的に保存されます。たとえその直後にシステムがクラッシュしたり、停電が起きたりしても、データが失われないことが保証されます。

これが保証されていなければ、「振込完了」の画面が出たのに、後で確認したら「振り込まれていなかった」という恐怖の事態が起こり得ます。

まとめ

ACID特性とは、データベースが「信頼できる」ものであるために、

  • A: 処理は中途半端に終わらない
  • C: データは常にルールを守っている
  • I: 同時処理でも混乱しない
  • D: 完了した処理は決して失われない

という、4つの重要な約束事を守っていることを示す言葉です。この原則のおかげで、私たちは安心してオンラインサービスを利用できるわけですね。

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