1年の振り返りを発表して改めて感じた「制約を突破する楽しさ」

齋藤 公一 / 2025年1月7日

UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
N's Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社 フロントエンドエンジニアの齋藤 (@31mskz10) です。

2024年の最後の出勤日に、N’sCreatesでは忘年会を行い、そのときに2024年の振り返りをメンバーそれぞれが順番に発表しました。

前日に12個の質問(お題)と一緒に下記が言い渡され、忘年会で発表します。

  • 質問に回答するような形で1人5分で発表する
  • 時間が短いので、12個全部に答えるというより内容を絞るのが良さそう
  • 前日なので資料まで作成する必要はないが、事前に準備しておくこと

これを見たとき、「12個全部答えて資料も作って5分ピッタリで成立させてやろう」と思いました。

12個の質問

渡された12個の質問は下記の通りです。
これら1つ1つの内容を細かく深掘っていては、確かに5分以内には収まりそうにありません。5分だと単純計算で1個あたり25秒で答えていく必要があるからです。

  1. 今年の仕事や出来事を1つの「タイトル」に例えると、どんなタイトルになりますか?
  2. 今年、仕事以外で一番嬉しかったことや印象に残ったことは何ですか?
  3. 自分を励ましてくれた言葉や出来事を振り返ってみて、どんなものがありましたか?
  4. 今年、最も成長したと感じるスキルや知識は何ですか?それをどう活かしましたか?
  5. 今年直面した最大の課題は何でしたか?それをどのように乗り越えましたか?
  6. 周囲の人(同僚、クライアントなど)から得たフィードバックで、自分にとって特に印象深かったものは何ですか?
  7. 今年、自分の仕事が「豊かさの追求」という企業理念にどのようにつながったと感じますか?
  8. 「解で快を創る」と感じたプロジェクトや業務の成果はどのようなものでしたか?
  9. 「人と技を磨く」という観点で、自分が成長した瞬間や周囲と協力した場面を教えてください。
  10. 「運と縁を繋ぐ」を体現したと思えるエピソードを1つ挙げてください。
  11. 今年、理念やバリューを意識して行動した結果、仕事の進め方や考え方にどんな変化がありましたか?
  12. 自分の行動や成果が、クライアントやチームにどのような「豊かさ」をもたらしたと思いますか?

ただ、これらの質問はバラバラというより、「N’sCreatesの理念に沿った行動ができたかどうか?」という点で繋がっていました。

ということで、バラバラに答えるのではなく1つの軸を作れば、うまく5分にまとめて答えていけるのではないかと考えました。

1つのストーリーを作る

注目したのは1つ目の質問の『今年の仕事や出来事を1つの「タイトル」に例えると、どんなタイトルになりますか?』です。

2024年を振り返ると、私は新たにPKMをして知識のネットワークを作成したり、開発チームポータルを作成したり1Passwordの整理をするなど、会社全体に関わる整備をしてきました。
これを軸にして、他の質問への回答をしながらなぜこのタイトルにしたのかを説明する形式にすれば、うまく5分で成立しそうです。

そして「せっかくなら資料も作って今までやったことのない新しい表現がしたい」とも思いました。

そこで、シルエットの木の下にPKMを軸とした根が張り巡っていく様子と、飛躍のために行った新たな試みが鳥になって飛んで行く様子を表し、最終的に1枚の絵の中で簡潔するようなスライドにしてみました。

逆算して、タイトルは「Roots & Wings(知識の根を張る & 飛躍のための手を打つ)」としました。

スライドの作り込み

やりたいことが決まったのと、元々振り返り自体はしていたので、質問への回答はすぐに準備できました。
あとはスライドの作り込みだけですが、Illustratorで素材を配置してテキストなどもすべて用意し、あとからKeynoteに取り込んでアニメーションさせました。

ざっくり30分ほどで作り込みました。
前日ということもありましたし、仕事が終わってから作成したので、とにかくスピードも意識しました。

結果、当日の発表時は5分ピッタリでおさめ、個人的な目的だった12個全部に回答して成立させることや、新しい表現をすることが達成できました。

また、振り返りの目的であった自身の2024年の振り返りも深いものになりました。

得た気づき

制約を突破する楽しさ

正直、ここまでチカラを入れる必要はないと思います。
しかし、今回の発表を通して「いかにして無理そうな制約をアイデアやテクノロジーで解決するか?」はものづくりの面白さの1つだなと改めて感じました。

「そんなことする意味はあるの?」「とりあえず最小限の労力で適当に済ませてもいいんじゃない?」という気持ちを抑えて、「それでもこっちの方が印象に残るし伝わるはず」と考え、一見無理そうな制約を突破するのは、パズルを解くような面白さがあります。

今回のケースだと「質問12個に回答しつつ、5分以内に収める」なので、自分のエゴにかなり近かったですが、クライアントからの依頼でも「予算はあまり無いけどリッチな表現にしたい」のような、一見すると矛盾しているような条件をなんとかクリアしないといけないケースも出てきます。

逆に「何も気にせず自由に好きなように作ってもいいよ」という仕事の方がはるかに少ないでしょう。
何かしら制約はあるはずなので、1人でプライベートに近い形で制作するときも、何か制約を付けた方が成長につながります。

新しい引き出しを増やす大切さ

また、私はいつも社内で何か発表するときは、いままでやったことのない表現や技術を何かしらいれて、引き出しを増やす機会にしています。

ただ用意された質問に回答するだけよりも、引き出しを増やす機会として活用した方が結果的に得するだろうなと思いますし、リスクをあまり考えずに試す機会としてちょうど良いです。

技術力の確保

そして、制約を突破するためには最低限の技術力も必要になります。
今回のケースだと、下記のような壁があります。

  • スライドを作り込むことは、人によっては時間がかかりすぎてしまう
  • 5分に収めようとすると、かなり考えを整理しないといけない
  • 引き出し(ストック)がないと、そもそもアイデアが思いつかない

自分自身の基礎力を見つめ直す良い機会にもなりました。

反省点

無事5分ピッタリで収めてその後の投票も過半数をもらえましたが、正直全票取る気でいたので、まだまだ力不足だなとも感じました。

振り返ってみると、途中の表現でもう少し工夫できる部分もあったなと感じます。

また、そもそも文字量が多くなってしまったので、すべてアイコンにするか、自分でイラストを描けば、1枚の大きなボードの中で1年の振り返りをしているような表現がもう少し伝わったかもしれません。

前日発表でその日の夜に作っているので時間が限られていましたが、そういった手もあったなと感じます。

まとめ

普段仕事ではコードを書くことがほとんどなので、今回のようにスライドなど「ビジュアルで何かを表現して伝える」という機会は比較的少ないです。

しかし、コードを書くのとはまた違った面白さがあるなと感じました。


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