UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
N's Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社 フロントエンドエンジニアの齋藤 (@31mskz10) です。
アフォーダンスやシグニファイアという言葉をご存知でしょうか?
UIデザインで使われる用語ですが、元は心理学用語です。
私自身知ってはいたのですが、最近あらためてちゃんと理解しておきたい思い、整理してみました。
心理学用語におけるアフォーダンス
アフォーダンスはもともと認知心理学者であるジェームズ・J・ギブソンによって考えられた概念です。
「与える・提供する」という意味の「アフォード(afford)」の造語で、「環境(モノ)は動物(人)に対して特定の知覚を与えている」という意味で提唱しました。
例えば、椅子(環境)は人に「座る」「動かす」「乗る」「持つ」といったさまざまな行為を知覚させています。
ここが非常に難しいところなのですが、椅子の正しい使い方かどうかは関係なく、椅子が人に知覚させる行為はすべてアフォーダンスです。
デザイン分野に来て間違った意味で広まってしまったアフォーダンス
元々は心理学用語だったアフォーダンスですが、そこからドナルド・ノーマンが自身の著書である『誰のためのデザイン?』で紹介しました。
この本ではアフォーダンスを「人をある行為に誘導するためのヒント」とし、ドアノブを例に紹介しています。
例えば、ドアに平たい板が付いたドアノブの場合、ドアノブを掴むことが難しいため、「押すドアなんだな」と認識できます。
また、逆に取っ手のついたドアノブは掴みやすいため、「引くドアなんだな」と認識できます。
このようにドアノブのデザインによって正しい行為に誘導することが、アフォーダンスだと間違った使い方が広まってしまいました。
もともとは「環境と人の相互関係」の話だったのに、「環境が人に与える行為のヒント(正しい使い方に誘導する)」のような使われ方をしています。
間違いから生まれたシグニファイア
アフォーダンスの間違いについて、ノーマンは自身の著書である『複雑さと共に暮らす―デザインの挑戦』の中で間違いを認めています。
その上で「環境が人に与える行為のヒント」は、今後はシグニファイアと表現しようと提唱しました。
ここで生まれたのがシグニファイアです。
先ほどのドアノブの例の場合、ドアにはさまざまなアフォーダンスがあります。
「押す」「引く」「スライドする」「持ち上げる」「ひねる」「蹴る」などなど、正しいドアの使い方かどうかは置いておいて、ドアが人にさせるすべての行為がアフォーダンスです。
そこに平たい板を付けることで、ドアノブを掴むことが難しいため、「押すドアなんだな」と認識できます。
この「平たい板」がシグニファイアです。
シグニファイアがあることで、複数あるアフォーダンスの中から正しい行動を選択できるようになります。
まとめ
「環境と人の間にはさまざまなアフォーダンスがあり、そこから適切なアフォーダンスを選択させるためにシグニファイアを使う」と覚えると分かりやすいと思います。
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