UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供するN’s Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社の高田です。
2026年2月のアップデートで、Figmaに新機能「Vectorize(ベクター化)」が導入されました。
AI機能を活用し、画像を編集可能なベクターデータへ変換できる機能です。
これまで画像のトレースといえば、プラグインやIllustratorなどの外部ツールを使うのが前提でしたが、今回のアップデートによって、Figma内だけで一連の制作フローが完結できるため作業効率が大きく変わりそうです。
日々業務の中で、地味に時間を取られがちな「素材の下準備」に関わる部分だからこそ、
実務的にも恩恵が出やすい新機能だと感じているのでまとめていきたいと思います。
Vectorize機能とは
Vectorize(ベクタライズ)は、PNGやJPGなどのラスターデータをAIで解析し、編集可能なベクターレイヤーへ変換できる機能です。
変換後は、パーツごとに分解されたパスとして配置されるため、色・形・サイズなどをFigma上でそのまま編集することが可能になるので「画像アイコン」や「画像素材」を簡単に編集可能なデザイン素材に変換することができます。
Vectorizeの主な特徴とメリット
まず大きいのは、ワンクリックでベクター変換できる点です。
画像を選択して実行するだけで、編集可能なベクターへ変換されます。
また、単なる輪郭抽出ではなく、元の色やディテールを保持した状態でベクター化されるため、装飾素材やイラスト系の画像にも活用できます。
変換時の設定では、ベクター化ツールでよくある色数の調整、変換モード(フルカラー、グレースケール・ブラック&ホワイト)機能もあり、変換後のデータはパーツごとに分解されているため、色変更、形状調整、サイズ変更などパーツごとの細かな調整が可能です。
他プラグインは不要になった?
現状は、まだ精度の問題や独自の機能もないため、他プラグインから完全移行するにはまだ時間がかかりそうだと感じました。
そのため、プラグイン特有の機能を使っている方は、併用して活用することになりそうです。
使用用途を明確にしておき、簡単なアイコンの作成やイメージ作成での使用なら十分だと思います。
主な活用シーン
主な利用シーンとしては、初期検討フェーズや「まず形にする」工程との相性が良いので、制作スピードの底上げに寄与しやすいと思います。
・手書きラフのデータ化
・参考画像からのパーツ抽出
・ワイヤー段階の仮素材作成
・業務システム用の簡易アイコン制作
・ロゴ画像や古いPNG素材
・AI生成画像
利用条件や注意点
VectorizeはFigmaのAI機能の一部として提供されています。
そのため、AI機能が有効な環境での利用が前提となるため、注意が必要です。
以下の対象プランの方は、Figma DesignとFigma Drawで利用可能です。
・Professional
・Organization
・Enterprise
チームのAI機能の有効化状態や環境によって、
利用できるかどうか異なるため、使用する際は事前に確認しておきましょう。
クレジット消費の注意点
VectorizeはAI機能のため、実行ごとにAIクレジットを消費します。
目安として1回あたり約2〜5クレジット程度とされており、特にラフ制作や素材検証で繰り返し使用すると、想定以上にクレジットを消費していた、なんて可能性もあるため、月に使える残クレジットには注意する必要があります。
【運用上の注意点】
・試行回数が増えるほどクレジット消費が蓄積する
・検証用途でも消費対象になる
・チーム利用時は使用量の管理が必要
使用時に気をつけたい点
この手の機能全てに当てはまりますが、写真のように情報量が多い画像よりも、ロゴや図形、イラストなどの方が綺麗に変換されやすい傾向があります。
・画像サイズが大きすぎるとエラーになる場合がある(大体3000px以上でエラーが出ます)
・高解像度画像は縮小した方が安定しやすい
・コントラストがはっきりした画像の方が精度が出やすい
まとめ
今回は新しく機能追加された「Vectorize」をまとめていきました。
派手な機能というわけではありませんが、意外と日々の業務の細かな手間を着実に減らしてくれる機能であることと、
Figmaの機能の一本化が進んでいるように感じる今日この頃のため、今後の改善も含めて引き続き注視していきたいと思います。
参考:
Figma公式サイト









