UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供するN’s Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社の山本です。
デザイナーの仕事というと「見た目をきれいにする」「画面をデザインする」といったイメージを持たれることが多いと思います。
もちろん、ビジュアルを整えたり、UIを設計したりすることはデザイナーの大切な仕事です。
ただ、実際に仕事をしていると、デザインそのものだけではなく、「なぜこのデザインにしたのか」「どんなことを考えてこの形にしたのか」まで伝えることも、デザイナーの役割なのではないかと感じることがあります。
今回は、デザインを作る以外にデザイナーが提供できるものについて考えてみます。
判断してもらうために、「考えたこと」を伝える
デザインを提案するとき、「こちらのデザインにしました」と完成したものだけを見せることがあります。しかし、それだけでは見た人が「なぜこのデザインなのか」を判断することができません。
例えば、ボタンの位置を変えたのであれば、
「ユーザーが次に取る行動を分かりやすくするため」
余白を広く取ったのであれば、
「情報同士のまとまりを分かりやすくするため」
といったように、そこに至った考えを伝えることが大切です。
デザインには正解が一つとは限りません。だからこそ、完成した見た目だけではなく、そのデザインに至るまでに何を考えたのかを共有することで、チームの人も判断しやすくなります。
「なんとなくこうしました」ではなく「こういう理由があるので、こうしました」と説明できることも、デザイナーにとって大切なスキルだと感じます。
次の人が迷わないように「意図」を残す
デザインは一人だけで完結するものではありません。
デザインした後にエンジニアが実装したり、別のデザイナーが修正したり、時間が経ってから自分自身が見直したりすることもあります。そのときに「なぜこうなっているんだっけ?」とならないためにも、デザインの意図を残しておくことが重要です。
例えば、Figmaのコメントやドキュメントなどに、
「このコンポーネントを使用する理由」
「この画面ではこの情報を優先している」
「このパターンは別画面でも使用する」
といった情報を残しておくだけでも、次に触る人の理解を助けることができます。
完成したデザインだけを残すのではなく、その背景にある考え方も一緒に残す。それによって、デザインが自分だけのものではなく、チームで活用できるものになっていきます。
デザインの先にある「体験」まで考える
そしてデザイナーが考えるべきなのは、画面そのものだけではありません。
UIを作っていると、つい「この画面をどう見せるか」に意識が向きがちですが、ユーザーが実際に体験するのは一つの画面だけではありません。
– 画面を開く。
– 情報を確認する。
– ボタンを押す。
– 入力する。
– 完了する。
この一連の流れすべてが、ユーザーにとっての「体験」になります。
例えば、画面単体ではきれいにまとまっていても、次に何をすればいいのか分からなければ、ユーザーは迷ってしまいます。
だからこそ、「この画面はきれいか?」だけではなく、
「ユーザーはここで何をしようとしているのか?」
「この次に何をするのか?」
「途中で迷うところはないか?」
と、デザインの先にある体験まで考えることが大切です。
まとめ
デザイナーの仕事は、デザインを作って終わりではありません。
「なぜこのデザインにしたのか」を伝えることで、周りの人が判断しやすくなります。「なぜこうなっているのか」という意図を残すことで、次に関わる人が迷わずデザインを扱えるようになります。
そして、画面の先にあるユーザーの行動や体験まで考えることで、より良いサービスにつながっていきます。デザインそのものはもちろん大切ですが、そこに込めた「考え方・意図・体験まで含めて届けること」も、デザイナーが提供できる価値の一つだと思います。
「デザインを作る人」から、「デザインを通して価値を伝える人」へ。
これからも、そんな視点を大切にしていきたいですね。
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