同じ目的でもAIごとに伝え方は変えた方がいい!?

坂本 結 / 2026年8月14日

UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供するN’s Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社の坂本です。


最近、複数のAI画像生成ツールを使って、リアルな雰囲気の写真を作る比較検証タスクに取り組みました。使ったのはChatGPT、Adobe Firefly、Nano Banana(Gemini)の3つです。
目的は同じでも、ツールが違えば「伝え方」まで変える必要があると気づいたのが、今回一番の学びでした。
今回はその伝え方についてまとめてみました。

詳しければ同じプロンプトでいいという思い込み

課題は、「深夜のオフィスで、同僚4人が集まってプロジェクトについて話し合っている」というシーンを、3ツールで生成して比較することでした。
避けるべきNG基準もいくつかありました。手や指の形が不自然、肌が不自然にツヤツヤ、顔や配置が左右対称すぎる、背景が不自然に繰り返している、そして一目で「AIっぽい」と感じてしまうこと。
最初は、3ツールに同じ文章のプロンプトをそのまま入力すればいいと考えていました。
ところが実際に試してみると、同じ書き方では思うような結果にならないツールがあることに気づきました。

ツールごとに「伝わり方」が違うと気づいた

生成結果を見比べていくうちに、3ツールには得意な入力スタイルがそれぞれあることが分かってきました。
ChatGPTは、状況を自然な文章でストーリーのように描写すると、意図をよく反映してくれました。
Nano Bananaは、「誰が何をしているか」を一人ずつ区切って書く、行動の箇条書き的な列挙に強く反応しました。
Adobe Fireflyは簡潔なキーワード寄りの指示が安定しやすく、しかも文字数の上限が他の2ツールより低いという制約もありました。
同じ「熱心に話し合っている雰囲気を出したい」という狙いでも、書き方を変えたほうが結果が安定する。これは、盛り込む内容を統一するよりも、相手に合わせて表現を変える必要があるということでした。

もうひとつ気づいたのは、抽象的な指示だけでは狙った雰囲気になりにくいということです。
たとえばFireflyでは、当初「投げやりで無関心な様子」に見える結果が出てしまいました。
そこで「genuine care(本物の気遣い)」というだけでなく、「アイコンタクトを取る」「微笑みながらうなずく」といった具体的な仕草を指定したところ、印象が大きく変わりました。「もっと自然に」ではなく、「何を、どう動かすか」まで言葉にすることで、初めて意図が伝わるのだと実感しました。

一度で完成を目指さず、気になった点を一つずつ直す

プロンプトは、最初から完璧な形にはなりませんでした。服装がオフィスカジュアルすぎたので、スーツなどフォーマルな服装に統一する。
人種の設定が曖昧だったので、「Japanese」と明記しつつ、顔立ちが均一になりすぎないよう配慮する。
机がかなり散らかって見えたので、整理整頓のニュアンスを加える。
こうした調整を10回近く繰り返しながら、少しずつ狙った雰囲気に近づけていきました。特にFireflyは文字数制限があったため、優先度の低い言葉を削り、要点だけに絞り込む工夫も必要でした。
一度で仕上げようとせず、生成結果を見ながら小さく直し続ける姿勢が、結果的に一番の近道だったように思います。

最終的に、3ツールとも同じ要素(暗い外・明るい室内、フォーマルな服装、親身な様子、整った机)を盛り込みつつ、書き方だけが異なるプロンプトに落ち着きました。
「内容を統一するために文章まで揃えるべきか」で迷った場面もありましたが、今回の目的は「3ツールを比較すること」だったので、各ツールに最適化したほうが、それぞれの本来の実力を正しく比較できると考え、この方針を選びました。目的に立ち返って判断できたことも、今回の収穫の一つです。

まとめ

同じ目的でも、伝える相手(今回はツール)によって表現を変えていい、むしろ変えたほうがうまく伝わる場面がある、ということを学びました。
同じように複数のツールや相手に何かを伝える工夫をしている方の、参考になればうれしいです。

UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
N's Creates 株式会社は、神戸三宮オフィスまで週1出社(それ以外はリモートワーク)できる「デザイナー」「エンジニア」を募集しています。

興味のある方は、カジュアル面談しますので気軽にお問い合わせください!

同じテーマの記事

高橋 実玖 / 2025年11月28日

議事録はAIに任せる時代:NotionAI活用術

齋藤 公一 / 2026年8月25日

長年の癖が抜けない!PC操作の矯正方法

齋藤 公一 / 2026年5月19日

読書にオススメの付箋

齋藤 公一 / 2026年1月27日

書いた文章を確認するときは音声読み上げ機能を使うと良い