デザインレビューでよくある指摘まとめ

山本 明子 / 2026年4月10日

UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供するN’s Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社の山本です。


デザインレビューをしていると、「またこの指摘か…」と感じること、レビューをもらう時「この指摘、前もあったかも」という場面があるかと思います。実はこれ、個人のセンスや経験不足というよりも『事前の設計やルールが曖昧なまま進んでいること』が原因のケースが多いです。

UIデザインは感覚的に見える部分もありますが、実際はかなり構造的な作業です。ルールが整理されていないと、レビューのたびに同じポイントで引っかかってしまいます。
今回は、よくある指摘を整理しながら、その背景にある考え方をまとめてみます。

よくある指摘

1.レイアウト・余白

  • 余白のルールがバラバラ
  • 要素間の間隔に一貫性がない
  • グリッドや基準が定まっていない

レイアウトに関する指摘で多いのは、「なんとなく整っていない」という違和感です。これは余白の数値やルールが決まっていない状態で配置していることが原因です。

たとえば「8px単位で揃える」「コンポーネント間は16px」など、ベースとなるルールを決めておくだけで、レビューでの指摘はかなり減ります。余白は見た目の問題ではなく、情報設計の一部として扱うのがポイントです。

2.テキスト・文言

  • ボタンラベルが曖昧(例:「送信」なのか「保存」なのか)
  • 表記ゆれ(例:「ため」と「為」)
  • トーンや言い回しの不統一

文言に関する指摘は、UIの分かりやすさに直結します。特にボタンラベルは「ユーザーが押した結果どうなるか」を正確に伝える必要があります。

また、細かい表記の揺れも積み重なるとプロダクト全体の品質に影響します。スタイルガイドやライティングルールを用意しておくことで、こうしたブレを防ぐことができます。

3.UIコンポーネント

  • 一貫性がない
  • 既存コンポーネントを使わず独自に作ってしまう
  • パターンの再利用ができていない

UIコンポーネントに関する指摘は「なぜこれだけ違うのか?」という観点で出ることが多いです。既存のデザインシステムやコンポーネントを理解せずに作ると、結果的に一貫性が崩れます。

ここで大事なのはインプットです。既存のUIパターンや他サービスの設計を知っておくことで「なぜこの形なのか」を理解した上で設計できるようになります。

どの指摘にも事前の設計・設定が大事

レビューで指摘される内容は、決してセンスの問題ではありません。多くの場合「構造」や「ルール設計」の不足が原因です。

よくある指摘は、そのままデザインの基礎とも言えます。余白、文言、コンポーネント、どれも最初に設計しておくことで、後工程の修正コストを大きく減らすことができます。

そしてもう一つ大事なのが「言語化」です。なぜそのデザインにしたのか、どんなルールに基づいているのかを説明できるようになると、レビューの質も大きく変わります。

デザインは感覚だけでなく、再現性のある思考の積み重ね。レビューでの指摘を減らすことは、そのままデザイン力を底上げすることにつながっていきます。


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