UX / UI のデザインに強いWebシステムの開発と、BtoB Webマーケを支援するWeb制作を提供する
N's Creates (エヌズクリエイツ) 株式会社 フロントエンドエンジニアの齋藤 (@31mskz10) です。
アイデア出しのときによく使われる「ブレインストーミング」では、ルールとして「出てきたアイデアの否定・批判をしない」が設定されています。
また、仮にブレインストーミングじゃなくても、アイデア出しでは否定・批判はしないルールがよく設けられます。
今回は、なぜこのルールがそれほどまでに重要なのか、その理由を考えていきます。
なぜ否定的な意見がアイデアを殺すのか?
否定や批判が1つでもあると、アイデア出しは簡単に止まってしまいます。
1. 心理的安全性が失われるから
誰か一人の意見が否定されると、それを見聞きした他のメンバーは「下手なことを言うと、自分も否定されるかもしれない」と感じ、発言しにくくなってしまいます。
心理的安全性が失われた状態では、当たり障りのない「安全な意見」しか出てこなくなります。
ユニークなアイデアは、そもそも発言される前に消えてしまうのです。
そして、アイデア出しはそんなユニークなアイデアを求めているはずです。
心理的安全性を失うきっかけになる否定・批判は、本来アイデア出しで求めていた目的と真逆の結果になってしまいます。
2. アイデアの種を摘んでしまうから
生まれたばかりのアイデアは、まだ不完全で粗削りなものです。
「予算がない」
「技術的に無理」
「前例がない」
このような正論での否定・批判は、この生まれたての種が芽を出す前に摘み取ってしまうようなものです。
一見すると非現実的なアイデアでも、他の誰かが「それ面白いね!じゃあ、〇〇と組み合わせたらどうだろう?」と乗っかることで、実現可能なアイデアに進化する可能性があります。
否定や批判は、その機会を奪ってしまうのです。
3. 「発散」と「収束」が混ざってしまうから
アイデア出しは、質より量を重視して思考を広げる「発散」のフェーズです。
一方で、アイデアを評価して絞り込んでいくのは「収束」のフェーズです。
アイデア出しと、出てきたアイデアを評価する否定・批判は全く逆のことで、これはアクセルとブレーキを同時に踏むようなものです。
これでは質の高いアイデアは出てきません。
まずは大量のアイデアを出し切り、その後で評価・検討の場を設けることが重要です。
出てきたアイデアの価値を最大化するためにどうすれば良いのか?
否定・批判せずに、アイデアの価値を最大化するためには、何を心がければ良いのでしょうか。
「Yes, and…」で話す
誰かの意見に対して、まずは「いいね!」「面白いね!」と肯定的に受け止めます。
その上で、「さらに良くするには、〇〇も加えるのはどうだろう?」と、アイデアを付け足していく姿勢が大切です。
まずは乗っかってどんどん付け加えていきましょう。
アイデアを「評価」せず「分類」する
本来は出てきたアイデアに対する評価や分類はフェーズを分けた方がいいのですが、それでも人によってはどうしても気になってしまう人がいるかもしれません。
そんな人は、出てきたアイデアに対して「良い・悪い」の評価をするのではなく、「〇〇に関するアイデア」「△△の方向性のアイデア」というように、客観的に分類・整理していくと良いかもしれません。
少なくとも評価して良い悪いを判断していくよりは遙かに良いです。
また、アイデアが整理されることでそこから新しいアイデアが生まれるかもしれません。
ただし、分類・整理に気が取られて、本来の目的であるアイデア出しがおろそかにならないように注意も必要です。
どうしても出てきたアイデアが気になってしまうような人は、1つの方法としてやってみると良いかもしれません。
まとめ
今回は、アイデア出しの場で他人の意見を否定してはいけない理由について考えました。
否定的な言動は、心理的安全性を下げてしまいます。
良いアイデアは、誰か一人のひらめきから生まれるとは限りません。
一見つまらないアイデアでも、それに誰かが乗っかり、徐々に洗練されて良いアイデアになる可能性があります。
もしアイデア出しをする機会があったら、出てきたアイデアを評価するのではなく、そのアイデアに乗っかる姿勢を試してみてはいかがでしょうか?
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